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2006年08月22日(火)更新

羽二重団子を食す

日暮里の羽二重団子をご存知ですか?
鶯谷へ向かう途中に本店がありますが、今日は駅前の支店で団子をいただきました。
この支店、先日ご紹介した、「中国手打拉麺 馬賊」のトイメンにあります。

羽二重団子2

団子屋にしては、けっこうモダンなつくりの外観ですね。
店内を覗くと、女性の一人客が多いようですが、勇気をだして、店内へ入ってみましょう。

注文して食べたお団子ですが、「まぁ、こんな感じ?」っていう、普通のお味でした。

羽二重団子1

こちらは、お抹茶とセットで、651円なり~!
うわぁ~、650円あったら、前っかわの馬賊でラーメンが食べられたよ~!
なんだか、お腹も満たされないし~!

ちなみに、普通のお団子だけだとこんな感じです。

羽二重団子3

こちらは、462円なり~!

実は、この羽二重団子、小さい頃から祖母に連れられて、谷中のお墓参りの帰りに
いつも食べていた、懐かしいお団子なんです。
昔はもっと美味しかったような?気がするのですが‥‥。

ネットで調べたら、子供の頃、よく寄っていた昔の店舗の写真がありました。

羽二重団子4

懐かしいなぁ~。

かつては、店の前を音無川という小川が王子のほうから流れていたそうです。
店の角には、今でも当時の石標があり、「右王子街道 左芋坂」と記してあります。
昔、芋坂だったという陸橋を渡ると、うちのお墓のある谷中、上野寛永寺方面になります。

その昔、東軍に敗れた彰義隊の隊士たちは、羽二重団子裏の芋坂に集合することになっていたそうで、敗走した隊士たちは、この羽二重団子の店内で、野良着に着替えて北の方へ逃げていったそうです。

また、夏目漱石の「我輩は猫である」にも
「行きませう。上野にしますか。芋坂へ行って団子を食いましょうか。先生この団子を食ったことありますか。奥さん一辺行って御覧。柔らかくて安いですよ。酒も飲ませます。」
なんて書いてあるそうですよ。