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2006年07月04日(火)更新

目が離せない日本映画

先週末、まとめて邦画2本を観てきました。
まずは、今話題の「DEATH NOTE デスノート 前編」です。

書き込んだ名前の人間に死をもたらす、不思議なノートを手に入れた、藤原竜也扮するヤガミライトの暗躍を描いた、人気コミックを実写映画化した作品です。

確かに洋画に比べれば、制作費が少ないのでしょう。やはり、テレビドラマのような映像や演出の安っぽさは否めませんが、内容的には、原作のコミック本を読んでみたくなるような、しっかりした作品だと思いました。この秋公開の後編が楽しみです。

主演の藤原竜也の演技も意外に?よかったし、脇を固める俳優さんたちも見事にハマッテました。
デスノート
こちらは、新しくできたアリオ亀有のシネマコンプレックスです。
最前席は辛かったけど、シートは錦糸町オリナスよりも快適でした。

もう1作は、名優?滝田 栄の力強い演技に心打たれる「不撓不屈」です。

滝田 栄扮する飯塚税理士は、中小企業の経営と利益還元の為に、顧問先に対して別段賞与制度を推奨していたが、国税局はこの制度を節税制度として認めようとしなかった。時は昭和37年、飯塚は国税局を相手取り、訴訟を起こすが、敗訴による権威の失墜を恐れた当局は、飯塚会計事務所や顧問先に対して、あの手この手で落ち度がないか強制捜査をしていくという内容です。

自分の税理士倫理に基づき、文字通り、”不撓不屈”の精神で国家権力に立ち向かう滝田 栄扮する飯塚税理士の一途な潔さに心打たれました。
また妻役の松坂慶子もハマリ役だったし、家族愛の場面では、つい涙が‥‥。

特に、昭和30年代の映像は、最新のCGを駆使した「3丁目の夕日」と違って、年配の方には、懐かしい郷愁をそそるような出来栄えだと思います。

ちなみに観客は、税務に携わる方?会計事務所の関係者?税理士さん?と思しき
方たちで、異様な盛り上がりでした。

何を隠そう、私も大学卒業後、会計事務所に勤めながら税理士をめざしたことがあったので、他人事でなく観ていましたが、改めて「自分では到底勤まらないなぁ!」と実感したしだいです。